調査後に住宅診断の報告書(レポート)が届く

通常、住宅診断サービスを利用すれば、そのサービス終了後しばらくすると報告書が届くはずです。一部の住宅診断会社では、この報告書を無くしたり簡素化したものを発行することもあるため、依頼する前にどのようなものが発行されるのかよく確認しておいた方が良いでしょう。住宅診断は、その時点での建物の状態を示すものであり、その診断結果を基に維持・メンテナンスを考えなければなりません。もちろん、住宅購入時であれば、詳細な報告内容を基にして購入判断しなければなりません。

簡易の報告書(レポート)には要注意

よって、住宅診断(ホームインスペクション)の結果はできる限り詳細なレポートとしてまとめて頂き、提出してもらう必要があります。報告書が簡易なものでは、その後の役に立ちづらいでしょう。

たとえば、4LDKの間取りであれば、部屋数だけで5枚、階段や廊下、建物外部に床下、屋根裏もあるので、ここまでで10枚程度にはなります。その他に建物概要や住宅診断サービスの概要、調査範囲などで3ページ程度は必要ですし、総評でも1ページは必要です。ここまでで15枚程度になりますね。

その上、写真が掲載されますので、どんなに簡素化した(手を抜いた)住宅診断の報告書であっても20枚ぐらいにはなります。これが最低限度の報告書のボリュームでしょう。

実際には、住宅診断(ホームインスペクション)の実績豊富なアネストでは、少なくとも30ページ以上、40ページを超えることも非常に多いです。報告書は、購入判断やリフォーム、維持管理、メンテナンスに役立つ大事なデータですからできる限り詳細なものが理想です。大事な住宅診断(ホームインスペクション)のデータですから、後から見てもわかるように各部屋ごとに詳細な報告書になっている方が確実に便利で良いです。報告書の重要さを理解しておきましょう。不明瞭な報告書では、調査ミスがあっても言い逃れされてしまいますね。

なかには、「床下」などのスペースのタイトルだけで1ページを割いて全体のページ数を嵩上げしているケースもありますが、調査内容のページ・量をよく確認すると良いでしょう。また、住宅診断データは、将来的に重要になる可能性があるので、必ず大事に残しておくようにしてください。