構造別に見る住宅診断(ホームインスペクション)の有効性

木造、鉄骨造、RC造とホームインスペクション

住宅診断(ホームインスペクション)は木造(W造)や鉄骨造(s造)、鉄筋コンクリート造(RC造)のいずれの建物に対しても利用されています。木造や鉄骨造のなかでも様々な工法がありますが、そういった様々な工法に対しても利用されています。鉄筋コンクリート造と木造が併用されているような混構造と呼ばれる住宅でも住宅診断(ホームインスペクション)が利用されています。

構造や工法によって住宅診断(ホームインスペクション)ができないということは基本的にはありません。しかし、診断を行う担当者(建築士などの専門家)によっては構造・工法の専門性の問題で対応できないものもありますので、その場合は別の方へお願いすると良いでしょう。

様々な構造があるなかで、住宅診断(ホームインスペクション)を活用する上で有効性に違いがあります(筆者はそう考えています)。一般的に住宅診断といえば、目視と簡易な調査機器で行うものを指しますが、この診断では鉄筋コンクリート造で判断できることは木造や鉄骨造に比べて限られたものになります。

鉄筋コンクリート造の住宅診断(ホームインスペクション)では、外壁や基礎、室内の壁・天井・床などにどのような症状があるか主に目視で調査していき、見つかった症状から診断していくことになります。構造部であるコンクリート内部の状態(鉄筋の径や位置・かぶり厚など)まではわかりません。

これに対して木造や鉄骨造の住宅では、床下や屋根裏などの点検口から調査することで、構造部の状態を直接的に確認することもでき、住宅診断としては有効性が高いものとなります。

もちろん、鉄筋コンクリート造であっても、より専門性の高い調査を行う方法はありますのでコンクリート内部の調査も可能ではあります。しかし、それには一般的な住宅診断とは異なり調査費用が高くなってしまいますので、住宅購入判断のためには費用対効果の点で利用しづらいものとなり、そこまでされる方はほとんどおりません。

建築中の住宅検査であれば、鉄筋コンクリート造でも配筋検査を増やすことなどで対応すれば、効果的な検査を行うことも可能ですが、新築でも完成物件や中古住宅では木造ほどの有効性は発揮しづらいものです。とはいえ、壁などから見つかる症状から重要な瑕疵が存在する可能性がわかることもありますので、住宅診断を検討する意義はあるでしょう。

構造別の考え方については、「住宅診断の利用判断(依頼するかどうか)のポイント」でもう少し詳しく書いているので参考にしてください。

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